別府には別府八湯がありますが、もう一つ隠された湯があります。湧き上がるアイデアを形にした起業家が集まる、その名も「イノベーター湯」。
第11湯目は、Neoベジタリアンキッチン Shalom(シャーローム)の平井 優子さんです。
コロナ禍の中で、家賃を払うために働くのはやめよう!と思い、レストランを開きました。とは言うものの、私はもともと料理好きではありませんでした。お肉のベトベトさだったり、魚の生臭さだったり、そういうところで知らずと苦手意識を持っていました。
10年前に乳がんを患ったことがきっかけで、ビーガン料理の先生や望診(顔や身体を観察することで、臓器などの健康状態を診る)の先生に出会いました。そこでの出会いから、先生に「別府で働かないか」と誘われたところ、当時定職に就いていなかったこともあって、身一つで大阪から別府に移住することを決めました。最初はとりあえず二年だけ、という気持ちでいましたが、新型コロナウイルスの影響で、働いていたホテルが一時期休業になってしまって、自分でお店を始めることにしました。
自分自身が感じた食べ物や食事の大切さが大きく関係していると思います。
私自身、牛乳が大好きで毎日お茶や水を飲むように牛乳を飲んでいましたが、乳がんを患い、乳製品などを極力減らすことで、自分の体調がすごく変わっていったことがビーガンに注目し始めた理由です。
季節のものを食べたり、その土地のものを食べたり、身をもって感じた食事の大切さをみんなにも知ってほしいと思って、ビーガンのお店を開くことにしました。別府は国際的で、食材も美味しいのに、ビーガンの料理を提供しているお店が比較的少ないため、大阪ではなく別府で挑戦していきたいと思いました。
私自身、ビーガンでもないし全然肉も魚も食べます。そんな食生活を送る中で、他のビーガン料理を提供するお店にいくと、物足りなさを感じることが度々あったのです。
Shalomでは、ボリューミーで味もしっかりとした料理を提供していきます。
さらに食材にもこだわっていて、油はオーガニックのオリーブ油を使っています。さらに、野菜は無農薬であるだけでなく、草木堆肥といった方法で土壌中に生息する無数の生き物たちのチカラを借りて、成長していく完熟野菜を仕入れています。また、自家製のミソも現在仕込み中で、なるべく地元の食材を使うことも意識しています。
そもそも「ベジタリアン」という言葉は、ラテン語の「ベジェトゥス」という言葉に由来しています。だから肉食を否定するわけでもなく、選択肢の一つとしてビーガンという料理があるという認識です。そのような価値観を多くの人に持っていただき、すこしでもビーガンへの偏見をなくしていきたいと思います。それが、皆さんに健康な食生活を送ってもらうための第一歩だと思います。
また、別府では朝早くから開店しているお店が少ないので、朝から立ち寄れるアットホームなカフェにしていきたいです。
失敗を恐れず、何でも挑戦していく平井さん。
お店にはこだわって選んだ食器類や、トルコタイルなども装飾されていて、温かみのあるおしゃれな空間でした!12月16日がオープンということで、気になる方は是非一度チェックしてみてください!
Neoベジタリアンキッチン Shalom
〒874-0036 大分県別府市上平田町13組
https://goo.gl/maps/uFpwvuv3mCJvNkPD8
Instagram:https://www.instagram.com/nvk_shalom/
Facebook:https://www.facebook.com/nvk.shalom
営業時間:8:00~18:00(ラストオーダー17:00)
モーニング:オープン〜11:00
ランチセット:11:00〜売り切れ次第終了
定休日:月曜日、第1,3火曜日、+不定休
駐車場:4台分ほど
席数:テーブル4名・2名×各1、座敷4名×1
インタビュアー:清水琴未(立命館アジア太平洋大学4年)森本将太郎(立命館アジア太平洋大学2年)
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