GENSEN

好奇心を湧かそう。

 
イノベーター湯 Vol.16 合同会社KONEN 佐藤 京子さん

イノベーター湯 Vol.16 合同会社KONEN 佐藤 京子さん

2020.12.26

GENSENたち

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別府には別府八湯がありますが、もう一つ隠された湯があります。湧き上がるアイデアを形にした起業家が集まる、その名も「イノベーター湯」。

 

第16湯目は、合同会社KONEN 代表社員の佐藤京子さんです。

 

起業のきっかけを教えてください

これまで訪問介護の会社で働いていましたが、自分自身の本当にやりたい訪問介護の仕事をより丁寧にやりたいと思い、独立して会社をつくりました。

地域支援では利用者の生活スタイルが様々にあるため、それに合わせた介護が難しい部分があります。一度、同じ業種で他の会社にも転職しましたが、大きな組織では働き手と支援内容などのバランスがうまく取れないこともあり「人生一回きり!」と、思い切って今年の3月に法人を設立、5月からサービスの提供を開始しました。

 

 

活動内容を含め、1日の流れを教えてください。

高齢の方や、身体的あるいは精神的な障がいがあり、日常生活に支障がある方の自宅に訪問し、生活に不自由がないよう介護支援を行います。利用者の状況によって様々ですが、具体的に入浴や排泄等、身体に関わる介護や、掃除や調理等、家事支援があり、平均1時間程度行うことが多いですが時間や内容は様々です。介護施設と違う点はその人のライフスタイルに合わせて支援をするため、“自分らしさ”を維持し生活できるところです。在宅ならではの“自分らしい”生き方を支えられるという環境はとてもやりがいを感じることができます。

 

 

活動をしている中で大変なことはありますか?

利用者と訪問介護員(ヘルパー)の関係です。利用者にもよりますが、ヘルパーになんでもしてもらおうとする方もいます。逆にヘルパーも利用者によって臨機応変に支援の手段を変えなければなりません。支援が過剰になるとヘルパーにも負担がかかってしまいます。その線引きが難しいです。また、制度上、もらいものはしてはならないと規定されているので、お礼に対して実情を丁寧に説明して理解してもらうことも苦労する点です。さらに、ヘルパーによって対応が異なるため、以前のヘルパーとの対応の違いも利用者とのすれ違いになりかねません。

どのヘルパーが対応してもサービス内容は足並みを揃え、そのうえでヘルパーひとりひとりの個性を活かせられるような支援が理想的ですね。

 

 

将来展望を教えてください

現在の目標は肯定的な意味で“休む”ことです。起業してからというもの毎日時間に追われているので、考えを整理したり、長く事業を続けていくために、経営者としてスタッフに任せる部分は任せたりすることも大事だと感じています。
事業の面では、ケアマネージャーを事業所内に配置してより多くの支援が可能な体制を構築したいと考えています。また、訪問看護のサービスも提供したいです。訪問看護は訪問介護と違い、専門の資格をもつ医療従事者が処置を行うため、可能な支援の幅が大きく広がります。より多くの方に対応できるよう、努力したいと思います。
今現在介護業界は人手不足が大きな問題となっています。その面でも教育やサポートに力を入れて、「介護業界で働きたい!」「こねんで働きたい!」と思ってもらえるような魅力的な事業所になれることが将来の大きな目標でもあります。

 

事業所紹介


合同会社 KONEN
所在地:大分県別府市千代町4番15号
TEL   0977-80-1758
Webサイト http://konen.jp/

 

インタビュアー:山田椋太郎(別府大学文学部史学・文化財学科2年)

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