別府には別府八湯がありますが、もう一つ隠された湯があります。湧き上がるアイデアを形にした起業家が集まる、その名も「イノベーター湯」。
第41湯目はアーティスト ジュンファントさんにインタビューしました!
ジュンファントさんは2021年11月12日に開催された「ONE BEPPU DREAM AWARD 2021」でファイナリストとしてビジネスプランを発表されました。
テレビや個展など、様々な場面でアーティストとして活躍しているアーティスト ジュンファントさんの魅力、そして「ONE BEPPU DREAM AWARD 2021」で発表されたアイデアはいつごろから出てきたのかについて迫っていきます。
田中「アーティストになられたきっかけを教えてほしいです。どなたかに憧れがあったりしたんですか?」
ジュンファントさん「子供の頃からアーティストに興味があったとかアーティストとして幼い頃からなりたかったという夢が私にあった訳ではないんですよ。子供の頃なんて絵を生業として生きて行くことができるなんて思ってもいなかった感じで...(笑)。本当にたまたまというか、人との出会いが今の私を作ってくれたなって思います!」
田中「そーだったんですね!これまでのキャリアは一貫してアーティストとして活動されていた訳ではないということですか?」
ジュンファントさん「はい、全然違います。初めは銀行に勤めていて、そこから地元大分のテレビ局で働いてから今の仕事になっていきました。」
田中「アーティストに転身しようと思ったきっかけは何だったのでしょうか?」
ジュンファントさん「行き詰まった時に『絵』とか『音楽』が力をくれたことで、アーティストという職に興味を持ち始めましたそして、私の周りにいた人たちからのご縁というものが大きかったのではないかなと思います。例えば銀行に勤めていた時、お客様にお礼とともにメッセージに添えていた絵がすごく好評だったり、テレビ局で働いている時にキャラクター制作の話があったりして、絵と私をつなぐエピソードはアーティストを本業にする前から少しずつありました。」
田中「ずっとアーティストという仕事に憧れがあったとか、何か関わりたくてというのを思っていたというよりかは、自然と行動していたらアーティストになっていたという感じなんですね!先ほどお話しいただいたテレビ局のキャラクターというのは、まるんちゃんですよね?」
ジュンファントさん「はい!そうです!」
田中「このキャラクターを作る中での思い出とかってありますか?」
ジュンファントさん「このキャラクター制作は一人で制作したというよりも、色んな方が協力して下さり、応援して下さったからこそできたなって思っています。だから制作した後にキャラクターができて、キャラクターを見ている人が笑顔になってくれていた時にとても達成感がありました。」
田中「確かに自分が携わったものを見て笑顔になってくれている人を見たら、すごく嬉しい気持ちになりますよね。少し失礼にあたってしまうのかもしれないのですが、ジュンファントさんは日本人の方ですか?「ジュンファント」と名前がカタカナになっているので、少し気になってしまって、、汗」
ジュンファントさん「(爆笑)はい!そうです!「ジュンファント」という名前から、みなさん外国籍ですかってよく聞かれます!この名前にも由来があって、私の本名に入っている「ジュン」と絵によく出てくるゾウの英語読み「エレファント」を掛け合わせて「ジュンファント」なんですよ!カタカナだから外国籍に思いますよね!(笑)」
なぜ制作する絵のメインは動物なのか?
私には絵を教えていただいた師匠がいらっしゃるのですが、その師匠に弟子入りした時、教わる絵の技法・手法が難しくて本当に理解ができず...。困っていた時に師匠が「好きに描いていいよ!」とおっしゃっていただいて、その時に描いたのが今の作品にもよく出てきているゾウだったんです。動物は昔から存在やフォルム、柄等が気になる存在ではあったんです。動物を描く上で動物園などに撮影に行って自分なりの資料を作ったりするんですが、動物に会いに行くたびにどんどん動物の魅力に引き込まれていきました。動物をメインにした絵を描いているということ、ゾウを多く描いていることから「アフリカンサファリ」や千葉県市原市にある「市原ぞうの国」の方からもご縁を頂きました。
竹田市長湯にあるアトリエにて
ウクレレなど楽器をキャンバスにすることも
私の作品に出てくる動物たちは、目を閉じている動物たちが多いです。理由としては、私の作品を「心の眼」でみて自由に想像してほしいという願いがあるからです。描いた作品の動物が全て目を開けていたら目の方向によって行動を断言しているような感じがあると私は思っているので、私の作品に登場する動物は目を閉じていることが多いんです。
制作している動物の作品
私の作品にはラインストーンやパール等でデコレーションをしています。見る角度や光の当たり方によって作品やキャラクターがキラキラ光るんですよ。ラインストーン等が光ることで夢のある印象を与え、作品の表情がより豊かになって、見てくださる方がさらに笑顔になってくださると嬉しいです。
ラインストーンが入ることによって女性の方は「可愛い!」と自然と笑顔になるのではないのでしょうか。
作品名『グレートジャーニー』
実際に作品を作る際に使用しているものを見せていただいたので、制作ツールを少しご紹介。
▷面相筆/ナイロン面相
使い心地がいいということから、絵を描き始めた頃からずっと愛用されているそうです。
▷使用絵の具
こだわりの色作成には欠かせない絵の具。
▷下描き用紙
イメージを先に軽く形にしてから、実際の作品作りを実施。動物のみの下描きを先に小さな紙に描いてから実際の作品になっていきます。
今回のジュンファントさんとのインタビューを通じて、「人との繋がりの大切さ」と「自分自身がだからこそできる、人への幸せの提供の形」という二つのことに気がつくことができたなと感じています。私がジュンファントさんの絵に惹かれたように、「理由は明確にわからないが感じる幸せ」は日常の様々なところにあるのではないかと考えることができました。またご主人のお話から20代では「挑戦」を忘れず、頑張っていきたいなと考えることができました。今回の記事にはジュンファントさんが描く絵を多く写真として挿入させていただいております。この記事を通じて、ジュンファントさんが少しでも多くの人の「笑顔」の源泉となればいいなと感じています。興味を持たれた方は是非、ジュンファントさんのInstagramからご覧ください!
Instagram https://www.instagram.com/junphant2020/
インタビュアー 田中 真樺(立命館アジア太平洋大学3回生)