GENSEN

好奇心を湧かそう。

 
イノベーター湯 Vol.47 田畑春樹さん(株式会社STEAH)

イノベーター湯 Vol.47 田畑春樹さん(株式会社STEAH)

2022.07.29

GENSENたち

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別府には別府八湯がありますが、もう一つ隠された湯があります。湧き上がるアイデアを形にした起業家が集まる、その名も「イノベーター湯」。

第47湯目は株式会社STEAH 田畑春樹さんにインタビューを行いました。田畑さんは現在立命館アジア太平洋大学に通う4年生で、社会起業家として活躍されています。

起業きっかけはいかに。

私の起業のきっかけは二つあります。
一つ目は大学一年生時の1ヶ月間、バックパッカーとして東南アジアを旅した経験です。この旅を通じて、私はスラムや孤児院を周り、自分自身が主体となり社会課題解決をしたいと感じるようになりました。私は、入学後から社会課題に対しての興味を持っていたのですが、大学一年生の頃から立命館アジア太平洋大学(以下APU)にある社会課題解決のための学生団体に所属していました。このこともあり、実際に旅をした時に何か自分が主体的となり問題を解決したい!という思いが強くなっていきました。

二つ目は、コロナ禍でのオンライン留学です。新型コロナウイルスが蔓延していた頃、ドイツの大学へのオンライン留学を行いました。この大学では社会課題をビジネスで解決するというソーシャルビジネスを専門的に履修し、現地の社会起業家と多く接点を持つことができました。この経験から、社会起業家たちの生き方などが単純にかっこいい!思うようになり、彼らに憧れ、自分自身も起業してみようという気持ちになりました。

事業内容って?

株式会社STEAHは、『サスティナビリティとテクノロジーで世の中の「幸せ」を掛け負う:Sustainability & Technology assure happiness.』 を達成することを目標として事業の展開を行なっています。『全ての人が「社会性」を軸に選択ができる世界を創る』というビジョンを持ち、ソーシャルビジネス発祥の地であり、IT大国でもあるバングラデシュの経営豊富な開発チームとタッグを組み、社会課題に取り組む全ての人をサポートするソーシャルテックカンパニーです!

主な事業は「My Earth」と「開発事業」の二つです。
「My Earth」はクリック募金とポイントシステムを組み合わせたスマホアプリです。ユーザーはお金をかけることなく、自分自身が支援したい環境団体に募金を行うことができます。
「開発事業」では、大きく三つの業務があります。一つ目はWebサイト・アプリ開発です。企画から開発、リリース後の運用保守までをワンストップで提供しています。二つ目は、ネイティブアプリ開発です。アプリ開発における企画から開発、その後の運用を通してお客様のビジネスをサポートしています。三つ目は、UI・UXデザインです。ユーザー体験を最大化するインターフェースの作成を行っています。

 

<クリック募金とは…>

サイトのURLをクリックするだけで、募金ができる無料システムのこと。一般的なサイトでは一日クリックできる回数の上限が設けられている場合があります。そのため、善意の支援をさらにたくさん行いたい時には、同カテゴリのクリック募金をまとめたサイトから、毎日募金する習慣をつけることが重要です。

※引用元: 公益財団法人 日本障害者リハビリステーション協会(JSRPD)  https://www.jsrpd.jp/mirai05/

<クリック募金の仕組み>

クリック募金はURLをクリックした方に代わって、企業が金額を支払うシステムです。

※引用元: 一般社団法人ハーティン 公式webサイト  https://heartin.com

<ポイントシステムとは>
別名、「ポイ活」と呼ばれています。ポイントは貯めて、お得に使うことを指します。特定のお店やサービスで利用し、貯まったポイントを決済時に利用できるシステムのことです。

どんな思いで事業をやっている?

株式会社STEAHの事業内容について、真剣に話す田畑さん

 

この事業への思いは、一つに絞っていません。私たちが解決したいと考えている社会課題というのは幅が広いです。そのため、私たちが根本的に解決していきたいと考えていることとしては、「理不尽な社会構造をより良い状態にしたい」ということです。この想いが根底にあります。

<株式会社STEAHという会社名の由来>

Sustainability  TEc will Assure Happiness   の頭文字をとって、この会社名ができています。

今後の目標はいかに!

今後の目標としては、「自分自身が最大限に楽しむ」ということです。
その理由は、自分自身に満足がいっていないや自分を満たせていないと、他人を満たすことができないのでないか?と考えているためです。しっかりと自分自身が幸せであったり、環境や状況に満足がいっていない状態になってしまうとプロダクトとしても、良いものをクライアントの人たちに提供することができないと考えています。
実際に、良い環境に自分自身が身を置くため具体的に日々実施していることとしては、「自分自身がしっかりと自社で実施している事業について考えること」、「クライアントと社会について話すこと」、そして「自分自身の余暇を謳歌すること」を心がけて行動しています!

これからを担う世代へのメッセージ

「自分そんなこと言える立場じゃないけどなー(笑)」と笑う田畑さん

  これからの人にメッセージというよりも、起業していることとは別に活動していることに関して、具体的に自分自身が行動していることを伝えさせてください(笑)。
現在、私は自分が在籍しているAPUに所属する学生の夢を応援するための本を製作しています。この本を製作するきっかけとなったのは、チームで夢って何かについて話し合った時です。チームでは、その人の豊かさを象徴しているものとしては、「夢」があるという結論に至りました。だからこそ自分にとっての「豊かさ」をしっかりと自分自身が考えていって欲しいなと感じ、この本を製作することになりました。正直、大半の人たちが外部環境から「受け身から模倣」して作成している「自分の豊かさ」を感じているのではないかと考えています。だからこそ、本当に自分自身にとっての豊かさに向き合うことによって、自分のワクワクや楽しい人生になるのではないかなと考えています。

会社概要

株式会社STEAH

【Web】https://steah.co.jp/

【Facebook】https://www.facebook.com/steahincorporation

<受賞歴>

・Yunus&You social business design contest 2021、グランドチャンピオン大会進出・企業賞受賞

・総長PITCH the Final 2021、Sony Startup Acceleration Program賞受賞

・第19回大分県ビジネスプラングランプリ、ベストチャレンジ賞受賞

インタビュアー 田中 真樺(立命館アジア太平洋大学4回生)

○編集後記

今回田畑さんとのインタビューを通して、私自身が学生生活において考えていた”人の幸せ”について再度考えるきっかけになったなと思いました。人それぞれ”幸せ”を感じる時は異なると思うので、しっかり私自身が幸せを感じることを記憶し、自分の中だけで止まるのではなく、他の人が幸せと感じられるような何かしらのアクションを起こせる仕事に将来行いたいとインタビューを通じて考えることができました!
何よりも印象に残っているのは、どんなに会社が大きくなったとしても”別府に拠点は置いておきたい!”という春樹さんの言葉です。別府にはなぜかわからないですが、他の地域では得られない魅力があるのかもしれないと感じることができました。私自身も大分県に大学で来て以来、別府の魅力に取り憑かれてしまっているなと感じることが多くあります。

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