別府には別府八湯がありますが、もう一つ隠された湯があります。湧き上がるアイデアを形にした起業家が集まる、その名も「イノベーター湯」。
第48湯目は株式会社HOOD 長谷川雄大さんにインタビューを行いました。長谷川さんは現在別府に在住しており、別府北高架商店街のイベントスペースでイベントを開催したり、県内企業にとどまらず海外の企業へもマーケティング支援も行っている起業家です。
事業内容は大きく分けて二つあって、デジタルマーケティングの支援と地方創生に関する事業です。
一つ目のデジタルマーケティングの支援に関しては、県内企業だけでなく、東京や海外の企業さんともお仕事をさせてもらっています。マーケットや消費者の行動をリサーチした上で、その状況を改善するだけではなく、一度状況を再確認し、根本的な解決、変化を行うような支援を行っています。二つ目の地方創生に関する事業は、イベントスペースで音楽のライブを行ったり、地域の人の交流を促したり、コワーキングスペースの運営などを行ったりしています。
30歳になり、東京から大分に帰ってきたタイミングで、大分出身ということもありますし、せっかくなら大分をもっと良くしたいという思いからですね。前職の話になるんですけど、大手の広告代理店で働いていて、大手のクライアントだとそれなりにお金を持っているからできることもそれに伴ってできることも大きいのに対して、地方ではその予算が少ないが、大きなことをしようとしてる人が多い。地方の少ない予算でもマーケティングやプロモーションにおいて最大の成果を出せるような支援やサポートを行いたいと思ったのがきっかけですね。
事業にかける想い、、、全体最適っていう点と地方創生に関しては自然発生的に何かが起こることを意識しています。知らないとできないことってたくさんあると思ってて、特に地方に関しては、それが多くあります。そこで、今までの自分の知識や経験を基にした、相手にとって新たな視点や選択肢を提供できれば、あらゆる点を考慮しながら本質的に必要なことを見つけることができ、それが全体を最適化することにつながると思っています。 地方創生に関しては、どこか他の地域の成功事例を別府に当てはめるだけでは成功するわけないと思ってて、自然発生的に自ら何かをやるような雰囲気が生まれることが大事だと感じています。自分が良ければっていう思いを捨てて、困れば自ずとお互いに協力、イベントがあれば自ずと参加するような雰囲気が生まれれば、全体最適が行われ、継続にもつながると信じています。前に竹瓦の商店街で音楽のイベントをやった時に近くのスナックの人が昔使ってたビールサーバーを持ってきていきなりビールを売りだしたんですよね(笑)。打ち合わせとかもしてないし、なんなら初対面だし(笑)。でも、こういうのがすごく良いと思ってて、何かきっかけがあれば自ずとみんなが動いて自然発生的に良いことが起こるようなそんな風になればいいなと思っています。
野望か、、、んー、健康に生きることですかね、、(笑)。30歳超えると保守的になっちゃって(笑)。でも、めっちゃでかいことしたいと思いますね。イベントスペース一つとってもそこまで大きくはないんですけど、その中でやってることは大手の企業とタイアップしたイベントだったりとか。小さな箱でめっちゃ大きなことをしたいなとか思います。その方が話題性もあるし面白いし。個人としては、一日一組限定の宿みたいなものをやってみたいとかおもいますね。最高級のサービスをその一組に詰め込んで、泊まるだけじゃなくて、日中いても楽しい、なんなら一週間いれちゃうくらいの施設をできたら楽しいかなとか思います。異世界を味わえるような(笑)。そういうのしてみたいですね。そんな感じです (笑)。
株式会社HOOD
【Mail】info@bond-oita.com
インタビュアー 綾部希 (九州大学3年)
〇編集後記
今回長谷川さんにインタビューをさせていただいて、新たな別府の魅力に気づくことができました!それはいい意味で人の距離が近く、他人対しての思いやりが深いというところです。昔ながらの考え方、思いが温泉を通して世代と通じて繋がれているのかなと感じました。一方で変化することも必要で、個人個人で全体の最適を考えながら自ずと何か行動することが継続して地域を盛り上げることにつながるということも学ぶことができました。 総じて思ったのは自分って別府好きだなあということです(笑)。今は福岡の大学に行っていますが絶対にここ別府の土地に帰ってきたいと思いました!長谷川さんありがとうございました!!
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