別府には別府八湯がありますが、もう一つ隠された湯があります。湧き上がるアイデアを形にした起業家が集まる、その名も「イノベーター湯」。
第51湯目は大分県NO.1 TikTokライバー【ナンデ社長】こと、株式会社CROS 代表取締役 芹川寛季さんにインタビューを行いました。芹川さんは昨年別府市内で起業し、SNSマーケティング事業を中心にご当地餃子の商品開発、販売なども展開されている起業家です。
SNSに特化した事業を行っています。特に力を入れているのがTikTok。僕自身も「ナンデ社長」という名前でTikTokライバーとして活動しています。この他にも、インスタグラムは「ナンデ大分」というアカウントを会社で運営していて、今後はYouTubeも本格的に動かしていく予定です。SNSをフル活用して大分県内のインフルエンサーやクリエイターさんと一緒に、地元の企業や飲食店、観光地を発信したり、イベントに参加したり、大分県を盛り上げるようなことをメインでしています。最近は、別府八湯温泉まつりの湯♨ぶっかけ祭りで神輿を出したり、高校生にSNSを活用した広告作りや集客方法というテーマで特別授業をしたりもしました。
あと「ナンデ餃子」という大分県の特産品を活かしたオリジナル餃子の製造・販売もしています。店舗は構えず、ネット販売のみでやっています。まだ始まったばかりですが、日本全国からご注文いただいています。
高校生にSNSを活用した広告作りや集客方法というテーマで特別授業
〈なんで「ナンデ」?〉
ひとつは前にイベント業をしていたときのチーム名に入っていたから。あと会社名CROSともつながりがありますね。CROSっていうのが『come rain or shine』からきていて、これが『なにがなんでも』という意味なんです。僕は無理っていう言葉がすごく嫌い。なにがなんでもやろうと思えばできる!というのを証明していきたいし、その気持ちを忘れずにやれば絶対に道はあるかなって。インパクトもあって覚えやすい!そういうのってすごく大事だと思って、この名前で活動しています。
起業のきっかけというのも、子どもの頃からずっと社長になるのが夢だったんです。
もともと大学出てから会社員として6年くらい働いていましたが、ずっと自分で何かしたいなという気持ちがありました。それに向けてまず自分の知名度や発信力を身につけないとなと思い、最初に始めたのがTikTokでした。
やっぱし何をするにしても自分の会社や自分自身をお客さんに知ってもらうことが一番難しいところだと思います。うちではその知ってもらう、集客する部分をSNSをフル活用してやっており、そこから幅を広げて事業を展開しています。
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今は若い人から上の方までスマホを持っていて、SNSを見る時間も確実に長くなってきていると思います。そして、テレビなどから情報を得たり学んだりしていたのが、これからSNSに完全に切り替わってくると考えています。やっぱり“発信力”というのがSNSすごくて、炎上したりとか悪い面もあるけれど、その分広がる力が速く、知ってもらえる。そういうところから、絶対SNSには力をいれた方がいいなと思って始めましたね。
あと、いきなりテレビの芸能人になりたいって言ってもなれないじゃないですか。でも自分のプラットフォーム、僕だとTikTokですね。そこだったらテレビとは違うプラットフォームだけど、一般人が有名人という存在になれる可能性はそっちの方が高い。そういうのがあって始めたのもあります。仲のいいインフルエンサーやクリエイターさんも同じようなことをしていたので、じゃあ一緒に盛り上げられたらいいなっていうのもありました。
どんどん挑戦していきます!日々目標は持っていますが、何をするにしても絶対にそのてっぺんをとれるようにやっていく…というか、全部でてっぺんをとります。
僕は何をするにしても一番になりたいんです。TikTokを始めた時も“大分県で一番になる”という目標を最初に掲げました。二か月くらいでライバーとしては大分県No.1って言えるくらいになり、次の目標は日本一。そこから半年ほどで、ついにデイリーの投げ銭額の日本一位を達成しました。こんな感じで全部一番をとりたい!っていうのがあるので、餃子は“日本一の餃子屋”って言われるように、SNS関連の事業もまだまだ上を目指していきたいです。
株式会社CROS
代表取締役 芹川寛季
【TikTok】ナンデ社長 @nandeshacho
【Instagram】ナンデ大分\大分観光の決定版!/ nandeoita
【ナンデ餃子】お問い合わせはこちら→ https://cros-nande.com/nandegyoza/
【WEB】https://cros-nande.com/
【e-mail】cros.2022@gmail.com
インタビュアー 後藤いづみ (別府大学3年)
〇編集後記
今回の取材を通して、芹川さんは何に対しても一番になりたいという熱い思いを持っており、非常にエネルギッシュな方だと思いました。私はあまり順位などにこだわらない性格なので、とても刺激を受けました。また、時代の流れに沿ってメディアの主流がSNSへと変化していく中で、それらをビジネスや生活にうまく活用していく必要性を再認識できました。初めての取材でたどたどしい部分もありましたが、いろんなお話を聞くことができて良かったです。芹川さん、取材のご協力ありがとうございました!