別府には別府八湯がありますが、もう一つ隠された湯があります。湧き上がるアイデアを形にした起業家が集まる、その名も「イノベーター湯」。第5湯目は、障がい者の自立に向けての事業を始められた、「一般社団法人 椿」の小玉 圭一さん にお話をお伺いしました!
別府の宝〝温泉″の清掃を通して地域と障がいのある方をつなぎたい!
小玉さんは、これまでも「artspace tsubaki」として障がい者アート活動の支援をされていましたが、2018年11月に、ビジネスパートナーである代表理事の塩見泰美さんとともに「一般社団法人 椿」を設立し、2019年4月に開所した「就労継続支援B型 つばきラボ」では、障がいのある方が別府市内の温泉施設の清掃を行うことで、働く機会の提供や必要な知識・能力の向上を行う福祉サービス事業を展開するほか、障がい者アート、スポーツの活動を支援し、障がい者の方の自立を支援する活動を始められました。
アートやスポーツにも取り組むことで、利用者の方の気分転換、ストレス発散、基礎体力づくりにもつながります。また、マナーや挨拶、言葉遣い、身だしなみ等の助言や指導のほかパソコンスキル習得などのカリキュラムも予定されており、支援の幅を広げています。
( 左から 代表理事 塩見泰美さん、専務理事 小玉圭一さん )
(利用者の作品)
以前障害福祉の就労施設で相談員をしていた時に知り合った塩見さんから声をかけられたことがきっかけです。もともと障がいのある方の自立に向けて何かできないかと考えていたこともあり、1年ほどで一気に話が進みました。
― 代表理事の塩見さんは、お子さんの関係で小玉さんと知り合いました。障がいを持つ子の親御さんは受け入れることに葛藤があり、障がいの特性を周りの方にどう受けてもらい感じてもらうか、垣根を感じ、また、知らないことが誤解になるので怖ささえ感じます。塩見さんのご家族が清掃業をされていたこともあり、清掃を通じて障がいのある方が活き活きとしている姿を見てほしいと思うようになり、小玉さんに声をかけました。
つばきラボで温泉の清掃をすることで、利用者さん自身も頑張ればきれいになるというやりがいを感じ自信がついている方も多く、ひとりで掃除ができるようになり、成長や可能性が感じられます。
塩見さんとの思いは同じで、地域と繋がりを持ちたいと思っています。温泉の清掃を通じて、利用者さんが自然にいろんなことに取り組むことができるようにしたいです。市営温泉から始め、地区温泉なども対象として、利用者さんが地域の方やお年寄りとのコミュニケーションをとることができるようになればと思っています。
別府はもともと土壌として留学生や移住者などいろんな方が集まっています。そういうベースがあるので障がい者の方にとっても別府は垣根がないと思います。
ステップアップセミナーでは、起業する際の心構えができ、いろんな方と知り合えました。それまで障害福祉しか知らなかったので、セミナーで知り合ったいろいろな業種の方と今でも繋がっており、参加して良かったと思っています。
「椿」の花言葉は「控えめなやさしさ」、「誇り」。利用者さんに誇りをもっていただきたい、困ったときに手を差し伸べたいとのことでこの名前に決めたそうです。いろんな色が絡み合ってひとつの椿になるロゴのデザインも小玉さんによるもの。目指すところは障がい者の自立、利用者さんには家族のように過ごしてほしいと話す小玉さん。塩見さんと一緒に、温泉、地域、利用者さんを繋いでいってください!
「つばきラボ」では、広いフリースペースの貸し出しも行っております。施設見学も随時受付中ですので、関心のある方はぜひお問い合わせください!
(フリースペース)
一般社団法人 椿
〒874-0911 大分県別府市石垣東2丁目6番9号 石垣小野ビル2階A号
0977-27-0020
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B-biz LINKでは、これからも起業家のみなさまを支援いたします。
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今後も別府を拠点に事業を始めた起業家の方々を不定期にご紹介させていただきます!