別府には別府八湯がありますが、もう一つ隠された湯があります。湧き上がるアイデアを形にした起業家が集まる、その名も「イノベーター湯」。
第17湯目は、nana peaceの今里奈々さんです。
現在、別府市の鉄輪にあるnana peaceというお店をされている今里奈々さん。8年前に東京から大分県内に移住。そして、nana peaceを今年の7月にオープンされました。
「自分の食べ物を自分で作りたい」
この言葉をモットーにして、自分で野菜を栽培されていたり、自分で食べるお米は苗から育てたりと、食に対するこだわりがnana peaceを開業するきっかけになったそうです。
また、キャッチ―な店舗名は、ご自身の名前である「奈々=7」と、食を通じた平和という意味を込めた「peace」から考えたとおっしゃっていました。
有機無農薬野菜をご自身で育てて収穫しています
東京生まれ、東京育ちだった今里さん。若いころは食事に強いこだわりがなかったそうですが、もともと持っていたアレルギーや蕁麻疹などの体調の異常を感じることも多々あったようです。
そのような中で、ご自身がお子さんを妊娠されたのを機に、食に対する意識が変わったそうです。妊婦さんは薬を飲むことができないということや、子どもにはアレルギーを持ってほしくないという思いから、「食べるものを選ぶようになった」という今里さん。東京ではマクロビオティックを習うようになったり、埼玉県で援農をしたりと、食にこだわっていきました。
穀物を主体とし、季節の野菜・海藻などバランスの取れた食事を提供。また、お肉の代わりに大豆ミートを使用したり、食べ応えのある食事を食べて頂き身体のバランスを整えてもらいたいという思いが料理に込められています。
野菜は、今里さんご自身の畑で採れたものや大分で収穫できたものを調理で使っているのもこだわりポイントのひとつです。また、玄米ご飯もとても人気で、「玄米の概念が変わるご飯」とお客さんに言われることもあるそうです。
また、鉄輪という温泉の有名な土地にあることから「カラダを温泉で整えて、食でも整える」ということができるのも魅力です。湯治のために鉄輪に来ていた方が、通い詰めてnana peaceのご飯を食べ続けたという話もされていました。
Instagramでお店で提供される料理などを紹介しています
なによりもまず食べることを楽しんでもらうようにしておられます。お客さんの中には、ビーガンやベジタリアン、または宗教上の理由で食べることのできない食材を持つ人もいらっしゃいます。そのような方にも、なるべく希望に沿いながらカスタムして料理を提供されることもあるそうです。
「だからこそ、食べることを大事にする人が集い、食を通じてみんなの笑顔があふれるお店を作っていきたい。7月にオープンしてから、無我夢中で半年間を過ごしてましたが、これからも元気においしい料理を作っていきます。まずはおいしく、そして元気に。今日も誰かの笑顔を作っています!」と嬉しそうにおっしゃっていました。
p.s. nana peaceさんではテイクアウトも行っておられるので、お弁当を注文してみたい方は是非お電話してみてください。
nana peace(ななぴーす)
別府市北中1組 TEL:080-6425-2967
HP https://nana-peace.business.site/
Facebook: https://www.facebook.com/7-nana-peace-%E3%81%AA%E3%81%AA%E3%81%B4%E3%83%BC%E3%81%99-105451674547235/
Instagram: https://www.instagram.com/7.nana.peace/
インタビュアー:森本将太郎(立命館アジア太平洋大学 2年)