別府には別府八湯がありますが、もう一つ隠された湯があります。湧き上がるアイデアを形にした起業家が集まる、その名も「イノベーター湯」。
第18湯目は、髙橋寛行さん(からだとこころのリラクゼーションスペース ヒロ 院長)です。
現在は、理学療法士というキャリアを経てご自身の整体院を経営されている髙橋さんですが、これまでの道のりにはさまざまな出来事がありました。
「もともとは学校の先生になりたかったんです。私がずっと野球をしてきたこともあって、先生になって野球を教えたいなと思っていました。しかし、大学受験では浪人を経験するなどさまざまな紆余曲折があり、たまたま友達と受けに行った理学療法士の学校に合格しました。そこまで志望度も高くなくて、受かるとも思っていなかったのですが、そこに通うことにしました。」
卒業後は杵築市立山香病院に就職をして、理学療法士として27年間働かれて、その後「からだとこころのリラクゼーションスペース ヒロ」を開業されます。理学療法士として安定した働き方をされていましたが、どのようなきっかけで開業に至ったのでしょうか。
卒業後、病院で理学療法士として働いておられた髙橋さんですが、実はずっと不満を抱えながら働いておられたそうです。
「理学療法士では私の求めていた働き方ができなかったのです。一人の患者さんにかけることができる時間が限られていて、全然納得のいく治療ができないと感じました。また、医師からの指示通りに治療を行わないといけなかったので、やり残した感を日々感じていました。」
そのような感情を抱えながら働いておられた髙橋さんですが、あるときボディートーク療法という治療法に出会い、以前から志していた「自分の整体院をもつ」という夢を実現させることになります。
理学療法士をされていた髙橋さんがボディートーク療法と出会ったきっかけは、知人のぎっくり腰だったそうです。全く患部を触らずに手を動かすだけでぎっくり腰が治ったという話を聞き、ボディートーク療法という治療法があることを知ったそうです。
「ボディートーク療法のことをはじめは全く信じていませんでした。講習会やセミナーに何度か足を運んでみたが、やはりイカサマだと思っていました。しかし、ある研修で実際にボディートーク療法を体験したのがきっかけで、見方が180度変わりました。
自分の潜在意識のレベルからバランスを整えていくので、心から治療をしていくことになります。中には号泣される患者さんもいて、皆さんスッキリとした顔をして帰られます。」
理学療法士という資格もありながら、ココロのケアも行ってもらえるということで、まさに鬼に金棒の治療方法を提供されているそうです。
開業後、コロナウイルスの影響もあり集客に大変悩まされた髙橋さん。高校野球のコーチをしたり、訪問リハビリのアルバイトもしたりしながら生計を立てているそうですが、苦しくても今の生活が楽しいとおっしゃっていました。
「困っている人を助けたいという思いが私の中で強い想いとしてあります。来てもらったお客さんにできる限りのことをして、いい方向に向いてもらえるように治療する。そうすることで、また来たいと思ってもらいたいのです。
別府・大分は整骨院や整体院が数多くあります。その中で、『ここにきてよかった』と思ってもらえるように、全身全霊で治療に取り組んでいきます。その先で、口コミが広まってお客様が増えていってくれればいいなと思っています。」
自分のやりたいことのために安定した生活を捨てて、全力投球されている髙橋さんの治療を一度受けてみたい方は、ぜひ一度足を運んでみてください。ボディートーク療法については、非公開情報も多々あるので、ぜひ「ヒロ」で話を聞くところからしてみるのもいかがでしょうか??
からだとこころのリラクゼーションスペース ヒロ
〒874-0919 大分県別府市石垣東6丁目8−30 トレジャー石垣 1階
TEL: 0977‐23‐7823
https://kokokarahiro.jimdofree.com/
インタビュアー:森本将太郎(立命館アジア太平洋大学 2年)