GENSEN

好奇心を湧かそう。

 
イノベーター湯 Vol.29 樹下 有斗 さん(株式会社IDM)

イノベーター湯 Vol.29 樹下 有斗 さん(株式会社IDM)

2021.03.01

GENSENたち

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別府には別府八湯がありますが、もう一つ隠された湯があります。
湧き上がるアイデアを形にした起業家が集まる、その名も「イノベーター湯」。

 

第29湯目は、樹下有斗さん(株式会社IDM 代表取締役社長)にお話を伺ってきました。

起業のきっかけは何ですか?

APU卒業後は、東京の人材会社に就職しましたが、起業志向は就職活動の時から芽生えていたのですが、社会人になって在学中の友人2人とご飯に行った際に、「こんな身近にわくわくできる仲間がいたのか!」と思いました。同時に、3人で起業にチャレンジしてみたいという気持ちが湧いてきたというのが最初のきっかけです。その出来事から1年2~3ヶ月経ったタイミングで起業しました。

事業内容がIT関連なのは単に「ITが好きだ」というのも理由の一つです。中学校2年生の時に貯めたお小遣いでPCを買い、高校生になるとWindowsにMacを入れるなどの機械いじりをよくしていました。さらに、パソコンやインターネットが世に出てくる前は、人が働くだけ売り上げが上がる構造でしたが、現在は最先端の技術が搭載されたパソコンなどの機械がその役割を果たしてくれています。そうした最新のシステムを取り入れたビジネスをしたかったということもITに目をつけた理由です。

事業内容を教えて下さい

IDMでは、主に二つの事業を行っています。一つ目は、アジアや日本のミレニアル世代をターゲットにしたマーケティング・プロモーションを行っています。市場調査やプロモーションの企画立案から、実施までお客様の要望に沿ったプロモーションを行っています。国籍を問わない幅広いインフルエンサーが在籍しており、その国のニーズや顧客の獲得を可能にしています。

二つ目は、ドローンを活用したプログラミング教育です。ドローンとアプリ教材を用いて、大分県内をはじめとする九州各県の企業、教育機関様向けに授業や体験会、講師育成等を行い、新分野における創造的な人材育成を目指す事業です。プログラミング教育必修化に伴い、ドローンの操縦体験のイベントなど、ドローンを活用した授業計画の策定と実施なども行っています。
その他、新規事業にも随時チャレンジしております。

 

やりがい・信念を教えてください

「新たな世界とのコミュニケーションを実現する」をIDMのミッションとして考えています。関わる企業様が今まで取り組んでこなかった地域や業界、世代など、新たな世界にチャレンジしようとするとき、そのコミュにケーン手段をAPUをバックボーンとするネットワークや、IT、SNSなどを活用して実現しいくことを目指しています。

信念は、常に変わる人間であり続けられるようにしていることです。なかなか一歩が踏み出しづらい新しい領域や仕事にもチャレンジし続けることで、希少性も生まれてくると思います。例えば、地の利のある私自身の出身地の京都府ではなくて大分県で起業したということ、経験不足といわれがちな20代のうちに起業したということなどがそれにあたります。そうした一つ一つの言動に、その信念が込められています。

学生時代にやっておいた方がいいと思うことは何ですか?

自分の好きなことと、嫌いなことを両方やってみることです。希少性を作り出すためにも、興味を持ったものにはとりあえず何でもチャレンジするべきなんじゃないかと思います。自分が好きなことにはいくらでも時間を使えるので、自分の強みになりやすいです。反対に、自分が嫌いなことは興味・関心が薄いことが多いと思いますが、嫌いなことにも人それぞれ特性があるので、嫌いなことも自分を知るという意味で挑戦してみるべきなのではないかと思います。

私は、何か新しいことを始める時に、始める理由を探すのではなく、やめる理由をきちんと決めるべきだと思っています。迷うよりも、まず始めてみてから、面白いな、学びに繋がるなというような部分、逆にそうではない部分をきちんと見極めて、やめる時は理由をつけて踏ん切りをつけることが大切だと思います。時間は有限で、知っているのと知らないの差はすごく大きいので、学生時代はいろいろなことに挑戦してみるべきだと思います。

将来展望を教えてください

別府や大分に繋がる人が増えて欲しいなと思っています。別府で仕事をする、別府で何か面白いことをすることに喜んでくれたり、ワクワクしてくれるような人をたくさん増やしていきたいです。
去年、Go To トラベルキャンペーンの時、東京などの友達が別府に遊びに来てくれる機会が多く、そうやって地方に訪れてくれるのがすごく嬉しかったんです。僕らがいることで、別府や大分に残ってくれる、関わろうと思ってくれる人が増えるというのはすごく良いことだなと思っていて、そのためには、技術とビジネスモデルが大切ではないかと考えます。

技術があることで、助けになることを作っていきたいし、今あるビジネスモデルを作り変えていくことで、より良いシステムやサービスを作っていけたらいいなと思います。
せっかく大学で別府に来たとしても、ただの「観光客」「短期移住者」として4年間を過ごすのではなく、別府の産業や仕事で関わっていく、より深い「関係」を持つ人を増やし、そのための仕組みや事業づくりをしていきたいと考えています。

企業概要

株式会社IDM
Address 大分県別府市大字平道1545-14
T E L   お問い合わせはHPから
H P   https://idm-drone.co.jp/

 


インタビュアー:清水琴未(立命館アジア太平洋大学4年)、山田椋太郎(別府大学文学部史学・文化財学科2年)

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