気づけばいつも堂々めぐり。
「やりたいことがあるのにうまくいかない」
「心にたまったモヤモヤが離れない」
「結局いつも同じようなことでグルグルしてしまう」
このような思いを抱えている人へ向け、2021年12月3日(金)〜5日(日)の3日間「セルフマネジメントワーケーション in 別府 │ 自分を整え、選択肢を生み出す3日間」が開催されました。
大分県を中心に県外からの参加もあり、総勢14名が集合。
少し緊張した面持ちで、3〜4人でひとつのグループになり着席しました。3つにわかれてのスタートです。
「コロナ禍の中、モヤモヤしている人が多いと思います。誰しもが変化を求められてる今だからこそ、自身と対話し、付き合っていけるようになるといいなと思い、セルフマネジメントのワーケーションを企画しました。講座はもちろん、温泉にも浸かって、身も心も整えてリラックスしてほしいです」と、まずは運営事務局の大塚 智子氏からの挨拶。
続いてB-biz Link 崎田 恭平氏から「今回のワーケーション企画について、忌憚のない意見をいただけると嬉しいです。素晴らしい研修プログラムの3日間を終えて、ますますみなさんの日常生活を充実させてほしいと思っています」との言葉がありました。
その後は観光地・別府に関する説明。別府には豊富な温泉資源がある、観光産業が主力である、3つの大学があるなどの解説をスライドとともに紹介されました。
そしておとずれた自己紹介タイム。グループごとに「今だから話す自分の特技、最近うれしかったこと、最近ハマっていること」などを発表。どのテーブルも初対面とは思えないほど、和やかムードです。
いよいよ本題「セルフマネジメント研修」1回目の始まりです。
プロフィール:稲墻 聡一郎(いながき そういちろう)氏
Transform LLC/
Co-founder and Partner
大手IT企業、ベンチャー企業役員を経て、2011年に起業。2015年~2017年、Drucker School of Management(通称:ドラッカー・スクール)で2年間学び、2017年7月に帰国。同大学院の准教授ジェレミー・ハンター博士、卒業生の藤田 勝利氏と共に「Transform」を設立。マネジメント/イノベーションプログラム・コンサルティング・コーチングを実施している。
プロフィール:猪熊 真理子(いのくま まりこ)氏
OMOYA Inc. 代表取締役社長 / 女子未来大学ファウンダー
(一社)at Will Work 理事
認定心理士。2007年(株)リクルートに入社。会社員の傍ら「女性が豊かに自由に生きていくこと」をコンセプトに女性支援の活動を行う。2014年に同社を退職し、株式会社OMOYAを設立。社会人女性の学びの場「女子未来大学」ファウンダー。多様な価値観の多様な幸せを女性たちが歩めるような未来を目指して女性のキャリアや心理的な支援活動などを行っている。
1日目は、参加者が実際にやってみる「ワーク」とグループで「感想の共有」を繰り返しました。
・「頭の体操ワーク」
・「写真を見て何を想像するか」
・「目を閉じて嫌なことを連想する」
・「エクササイズ(首や腕を回す、スクワットなど)」エクササイズ前後に脈を測る
これらを実際やり終わってから、グループで感想を共有します。
「どんなことを思っても良いんです。正解や間違いはありません。思うことや感じることは人それぞれで、分からない場合も多い、それでいいんです」と稲墻さん。
加えて「ストレスとはなにか?」「神経システムについて」を学びました。研究から明らかになっている数値を交えながらの勉強で「へー」「なるほど」など、みなさん真剣に耳を傾けます。
最後は、気軽にできるけど大切な「呼吸のワーク」。イスに浅く腰掛けて、ゆっくり吸ってゆっくり吐く深呼吸を行い、1回目の研修は終了です。
1日目のポイントは「自分自身を知ること」。「実際にやる」「感想を話し合う」を繰り返し、自分の状態や意識、反応を自覚することを体験しました。
当たり前だと思っていたことや漠然と行っていたことにも、思い込みや思考のクセが存分に混じっている事実に気づき、自分の思い込みや思考のクセもぼんやりとわかりはじめたようです。
(セルフマネジメント研修についての詳細はこちらの記事をご覧ください ※準備中)
初日の研修が終了し、それぞれは会場を後にして、宿へ向かいます。
2日目最初は、有志による街歩きからスタートです。冷たい空気に冴え渡る青空、集合場所の「鉄輪むし湯」前に、ぱらぱらと参加者が集まりました。至るところから立ち上る湯けむりも、もくもくと元気です。
みなさんが集合するまで「足蒸し」を試す参加者も。足元からの蒸気にじんわりあたためられ、全身ぽかぽかになります。
ちょうどよいタイミングで、知る人ぞ知る有名ダンサー「しげやん」によるダンスパフォーマンスがありました。ド派手な衣装に独特の舞い、思わず見入ってしまいました。
ダンスが終わった後は、コワーキングスペース「a side(アサイド)https://1side.jp/」にて、鉄輪マップやグルメ情報のチラシが配られました。
続いて、参加者である飯田惟太郎さんが主催する『湯けむり図書館 木陰』を見学。
仕事したり休んだり、週末には学生が集まるイベントスペースです。本棚オーナーという棚貸し制度があるのも特徴。2022年の1月にグランドオープン予定とのこと。
勢いよく吹き上がる湯けむりを体感しながら、鉄輪のまちをぐるりと散策しました。
ここからは自由行動。「蒸し湯」に入る人、温泉へ行く人。
さらに湯けむり散策を続ける人、それぞれに楽しみました。
好きな場所で、美味しいお昼ごはんもいただきました。写真は、大分名物「だんご汁」。
思う存分、ワーケーションの「バケーション」部分を楽しんだ後は、2日目の研修が待っています。参加者のみなさんは、ちょうどよいリフレッシュができたようです。
2回目の研修、まずは席替えし、新しいグループで自己紹介してからのスタートです。どのテーブルも笑いがあり、和やかな雰囲気。
自己紹介後は、昨日に引き続き運動タイム。数分の軽い運動でも息が上がることに気づき、自分の状態に気づく。これも大切なワークです。
「自身の身体反応に気づく」ことは意外と難しいもの。早めに反応に気づき、アクションを起こせば、さらに落ち込んだりマイナスになったりする連鎖を止められると言います。
さらに、「リソーシング」のエクササイズを行いました。リソースとは、自分にとって心地よいもの、気分をよくしてくれるもの、愛しいものなど。リソーシングは、リソースを探すことです。
自分にとってよいと思うものに意識を向けることで感情をシフトし、よい状態にいられる可能性が高まるそうです。参加者たちは自分のリソースについて考えた後、それをグループで発表しあいました。
最後は、「IR(インテンション・リザルト)マップ」についてのお話。望んでいない結果を「望む結果」へ近づけるために使うマップです。みなさん苦戦しながら、シートに書き込んでいきます。
「IRマップをどんどん書くと、見えてくることがあります。自分を分析するためのものです。個人でも、誰かと一緒でも、チームでも使えます。いろいろ活用してみてください」と稲墻さん。それぞれのIRマップの結果は最終日に共有することになりました。
※撮影の瞬間だけマスクを外しています。
2日目の研修で学んだのは「自分を整えるために必要なポイント」。「ネガティブな状態からポジティブな状態に変わるために必要なこと」「意図と結果をつなげるために必要なこと」のヒントがたくさんありました。意識を向ける先を自分でコントロールするためにはどうするか?どの時点で、何を選択をすると、その結果になるのか。結果への過程が明確になると、どのように行動を変えるか、選択をすればよいかが自然とわかります。そのヒントを学んだ日でした。
最終日の3日目は、研修からスタートです。
朝9時に集合し、まずはグループ分け。これでほとんどの参加者と喋る機会ができたようです。1日目、2日目とともに学び遊んだ参加者同士、すっかり仲が良くなり、朝から明るい表情が見られました。
「では、外に出て、リソーシングしましょう」と、稲墻さんの提案で寒い外へ出かける参加者たち。会場に戻り、グループごとに感じたことを話します。
昨日の研修内容をおさらいした後は、IRマップを見ながらグループでの話合いです。
そうこうするうち、稲墻さんの呼びかけで一同は再び外へ。会場に戻り個人でIRマップを作成した後は、グループで共有する時間になりました。
みなさん自分なりの発見があり、グループ内で積極的に話をしています。身振り手振りも多く、明るい声。表情がイキイキとしていて、パッと明るいのが印象的でした。
続いて全体発表。任意で選ばれた人がマイクを手に話をします。みなさん、なにかひとつ突き抜けたような、晴れ晴れとした様子です。
それぞれの発表が終わったあと「すべてのことは瞬間に起きている」と稲墻さん。
「恐れや不安など過去を持ち込むこともあり、未来を怖がって今恐れることもあります。これらは全部、見ているものを自分で意味づけしているだけです。過去を振り返る、未来を見据えるのは大切ですが、そこにエネルギーをかけすぎないようにしたいもの。今の積み重ねが次に影響を与え、それがつながっている。現実はそれが続いているだけなんです」と話しました。
最後にプログラムで印象的だったことなどをグループで共有し、研修は終了です。
稲墻さんは「この3日間は入り口です。まずは身体と感情と思考がどうつながっているのか感じ、研修で行ったことを続けてみてほしいですね」と、締めくくりました。
※撮影の瞬間だけマスクを外しています。
3日間のワーケーションを終えた参加者たち。最後に全員で記念撮影をしました。
最後のあいさつが終わったあとも、話をしたり連絡先を交換したり、名残惜しそうな様子。みなさん、どこかスッキリしたような、すがすがしい印象を受けました。
天気にも恵まれた3日間。ここで学んだことは、ほんのさわり部分です。今後これをどう活かすか、つなげていくか、続けていくのか。これからの参加者一人ひとりの変化が楽しみです。
今後も別府市では、さまざまなワーケーションを企画中。ぜひ次回は、今記事を読んでいるあなたのご参加をお待ちしています!
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