別府には別府八湯がありますが、もう一つ隠された湯があります。湧き上がるアイデアを形にした起業家が集まる、その名も「イノベーター湯」。
第21湯目は、空 哲平 さん(太陽イズム合同会社/Paku Paku出前ネットワーク)です。
もともと東京で音楽をしていたのですが、3年前に村上太陽くんという高校の頃からの先輩が亡くなったことを機に別府に帰ってきました。その後、別府市内にある「宴屋 千石」という居酒屋さんで一年ほど修行をしていました。当時別府の出前シーンが壊滅状態だったため、Uber eatsのようなフードデリバリーをするとお店にもお客さんにも役に立つのではないかと考え、事業を始めました。
心の師であった太陽くんに常に見てもらっているという気持ちを込めて、社名を「太陽イズム合同会社」にしました。また、太陽くんが人を繋げることが得意だったので、「人と人をつなげる会社」を会社のキャッチコピーにしています。
「人のために役立つ」ことです。音楽をしていた時は「自分のために」が軸になっていました。ですが、土壌や環境が変わって「人のために役立つ」という真逆の思考をしてみることにしました。それがフードデリバリーに結び付いています。
また、これまで音楽をしていた人間が「ビジネスでもやれるんやぞ!」と証明したいのもあります。これまで音楽で培った個人事業主のような経験や、センス、感覚を活かしてビジネスに結びつけていけたらと考えています。
まだそこまで苦労は感じてないですね。
最近までは基本的に、配達以外の会社の経営などあらゆることを全部一人でしていたのでキャパオーバーすることはありましたが、どの仕事でもそういうものだと感じています。飲食で働いていた時も、音楽をしていた時も、アルバイトの時もそれぞれで大変。ただ、起業は本当にやりたいこと以外のこともきちんとしなければならないので、そこを嫌がらないのが大切です。
音楽をしていた時よりも社会貢献できているなと感じます。Paku Pakuが街中で広まって、起業当初に狙っていたように作用すると嬉しいですね。
実は、Paku Pakuは日本で最初にフードデリバリーでチップを導入しているのですよ。Uber eatsよりも4ヶ月も先に導入していたのはPaku Pakuの自負になっています。
初心が別府の飲食店にフードデリバリーという形で役立つことなので、その目標を達成し、別府や大分エリアでフードデリバリーを当たり前にしたいです。あとは最初のきっかけでもあった、音楽とは違った畑でもやれるぞ、いうことを証明したいです。
また、太陽くんが大分トリニータのファンだったので、願わくはスポンサーになりたいですね!
ハロウィンの時は仮装して配達したそうです。おしゃれ~。人を喜ばせる工夫を常に忘れない姿勢が素晴らしいと思います。
人と人とのつながりを大切に、初心を忘れず事業を進められている空さん。PakuPakuを利用して、大分・別府の美味しいお店の料理をぜひおうちで楽しんでみてはいかがでしょうか。
太陽イズム合同会社/Paku Paku出前ネットワーク
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インタビュアー:大迫弓菜(大分県立芸術文化短期大学専攻科)