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タイ出身若手起業家が掴んだチャンス〜別府を愛し、愛されるチャレンジャーのGENSENとは?~

タイ出身若手起業家が掴んだチャンス〜別府を愛し、愛されるチャレンジャーのGENSENとは?~

2021.02.11

企業紹介

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高校3年生の時、カムガード・ワチャレイントーン(通称:ビル)は、タイの映像学校から満額の奨学金をオファーされていました。しかし文化、社会、メディアを学ぶために立命館アジア太平洋大学(以下、APU)への入学を決め、卒業後も別府に残り、株式会社STEQQIを設立しました。

そのような起業ストーリーが別府に存在します。

留学生にとって日本のクリエイティブビジネスで成功することは、当然のことながら言語の壁や様々な点において難しいことです。しかしビルはそれらの壁を乗り越え、私のような多くの留学生に希望を与えてくれました。

彼のモチベーションとは何か?日本の経済の中心東京での就職やタイへの帰国を選ばずに、別府でキャリアをスタートした理由とは?タイ出身の学生である私、ピムが読者の皆様とともに彼のインスピレーションや情熱を探るためにインタビューをしてきました。

STEQQI代表:カムガード・ワチャレイントーン(ビル)

 

挑戦者達に選ばれる土地、別府

APUへの入学以前、ビルは映像制作で知られるバンコク大学から奨学金のオファーを受けていました。しかし、「日本での生活は人生経験をもっと豊かにしてくれるだろう」と期待し、彼は世界を旅することに決め、日本にやって来ました。

13歳からカメラを扱い始め、インターネットでチュートリアルを見ながら映像制作を独学で学び、自分や身近な人のために動画を制作。学生時代にはAPUと吉本興業で行ったプロジェクトに参加し、「雲の街」というタイトルの別府に関する短編映画を制作。その短編映画は、2016年の沖縄国際映画祭でプレミア上映されました。

「雲の街」は、人間のために雲を作ることに人生を費やす精霊たちのパラレルワールドを描いたファンタジーなのですが。無邪気で幸せな世界観を描く”雲の街”は、雲を作る主人公が人間の生活の現実に遭遇することで悲劇的な展開を迎えます。この物語を思いついたのは、ビルたちは鉄輪の湯気を眺めていたとき。雨の日は雲が低く湯気のすぐ上に雲が位置しているように見え、まるで温泉の湯気が雲を作っているように見えるのだそう。

ビル:私たちのような若い学生にとって別府はワンダーランドです。山、ビーチ、草原、小川、温泉などたくさんのものがあります。 私はよく50ccのバイクを何時間も運転して、様々な通りを探索していました。この街には、私たちの想像力と創造力を高める要素がたくさんあります。

ビルは学生時代、APUの公式PRビデオの制作にも携わりました。1年半に及ぶこのプロジェクトは、人生を変えるほどの身の回りの方々との友情をもたらし、後に彼のビジネスの礎となりました。


海地獄での"雲の街"撮影

 

STEQQI 誕生ストーリー

APUのPR動画のクオリティーがクリエイティブ業界のプロに評価されたことから、多くの人がビルの映像制作スキルを事業化しようと後押ししました。大分県庁が設立した留学生ビジネスセンター「SPARKLE」(別府市京町)の支援を受け、APUでの卒業式を1ヶ月後に控えた2018年2月に会社を登記。2018年4月1日、ビルは他の創業メンバー2名とともに、株式会社STEQQIのCEOとして働き始めました。

事業は順調に成長しており、大分県内に限らず、様々な企業や団体のドキュメンタリー、CM、プロモーションビデオを制作しています。STEQQIという名前は、日本語では「ステキ」と読み、「素晴らしい」という意味です。クライアントのために、成功へと導くストーリーとスマートなビジネス戦略を組み合わせた作品を制作しています。

STEQQIの初のCM制作 フェリー内での撮影時のワンシーン

 

支えになった、土地と人々

ビル:私はとても良いタイミングでいい場所にいることができてラッキーです。

私が3年生の時、別府市や大分県は地域経済を活性化させるために若者の定着を図るいくつかの計画を立てていました。それまではここで生まれたり、ここで学んだりした若者の多くが東京や大阪、福岡などの大都市に就職していたのですが私の学生時代には無料の事業計画セミナーや就職・起業の相談会、地元企業の担当者との交流会などを開催するようになりました。

そしてその後も、多くの方がサポートしてくださる。その多さに圧倒されましたね。今でも業務上の疑問点があれば、気軽に声をかけられる人がたくさんいます。また、別府のコミュニティからもとても歓迎されていて、撮影の許可やプロジェクトへの協力をお願いするといつもポジティブな反応が返ってきます。このような親切さは他の場所ではなかなか見られないと思いますよ。

 


STEQQI作品集: https://www.steqqi.com/work-jp

 

外国人であるからこその挑戦

ビル:膨大な業務に追われて疲弊してしまったり、クライアントの要望に応えるために常に新しいアイデアを出さなければなりません。また、日本語の膨大な行政文書を読み、理解し、遵守しなければならないことなど様々な課題があります。

過去3年間、各チームのメンバーに特定の役割を割り当て、多くのフリーランサーに頻繁に協力者として参加してもらい、より多くの専門的な機器やソフトウェアを購入して生産の品質と効率を高めることで、次第に組織がまとまってきましたしかしまだまだ私たちが学び、改善していかなければならないことはたくさんあります。

 

チームが大切にしていること

STEQQIは国際的なチームであるため、社内でのコミュニケーションには英語を使用し、クライアントとのコミュニケーションには日本語と英語の両方を使用しています。多様性と独自性は彼らが大切にしていることです。

ビル:私たちの強みは、異文化に対する理解があることです。クライアントのためにビデオを作るときはいつも、クライアントの文化を考え、ターゲットとしている視聴者の文化を考え、さらに自分たちの文化も考えます。クライアントに向けて他のクリエイティブチームとは違う何を提供できるのか?を常に考えています。 作品ごとに視点の持ち方も違えば、趣向も違うからです。


何か新しいことにチャレンジしたい方へ

「チャンスはあなたの周りにあります、掴んでください!」

ビル:何かに挑戦するとき、失敗や成功とは別に、もう一つ得られるものがあります。それは「経験」であり、成功や失敗よりも経験の方が重要なことも。経験は人生をより豊かで楽しいものにしてくれますし、後々より良い決断をするための助けにもなるからです。燃え尽きたと感じる日も多々ありますが、もし時間を遡ることができたとしてもこの道を選びますね。

映像制作は一瞬一瞬が勝負


STEQQIはどんな未来を見ている?

ビル:皆さんが映像制作について考えるとき、思い浮かべてもらえるようなチームになりたいと思っています。特に国際的なバックグラウンドを持つ私たちは、多くの日本企業が海外進出をする時のサポートや、多くの海外企業が日本でのビジネスに挑戦するための手助けをしていきたいと考えています。10年以内に九州の大手映像制作会社になり、その後は事業を徐々に海外にも拡大していきたいです。

 

編集後記

夢を実現している先輩のビルに「おめでとう!」と伝えたいです。読者の皆さんが彼の興味深い旅に触発され、希望、夢、そして自己決定によって動かされるあなたの最高の世界=「箱のソト」を見つけ続けることができることを願っています。


@plaplaplawarn    Posted on 09/11/2019, Beppu 

私もまた、起業家として成功したいという夢を持っています。その夢をどうやって達成していくか考えるとともに海のそばに座って、そよ風を感じ、この小さくて平和な別府での生活を楽しんでいます。「成功」という言葉は必ずしも仕事のスタイルや富に関係しているのではなく、私たち自身の心から始まる「真の幸福」に関係していることにビルlが挑戦を楽しんでいる様子から気づくことができました

"幸せな人生を生きることは、すでに成功した人生である" - ピム

私たちは皆、人生で簡単なことは何もない」ということを知っていて、夢信念を失うことは決してありません。
「ココアを一杯飲み干し、次の一歩を踏み出す準備をしましょう! 」

あなたのGENSEN(源泉)は
何ですか?

新しい景色や体験、ストーリーに触れた時の「感動」や「ワクワク感」を、映像を通じてたくさんの人と共有したいという思い

WRITER

Nichakorn Kurpipat

Nichakorn Kurpipat(Pim)

タイ

国際戦略マネージャーになることを夢見て、多文化社会を理解し、持続可能な環境でビジネスをするために大学では戦略経営と組織を勉強している。国際生と一緒にタイ文化を広めるサークルや、日本人学生に英語を教えるサークルに参加している。

MESSAGE

世界的な新型コロナの状況下で、本当の幸せはすぐ近くにあるということに気づかされました。別府の方々の様々な面白いライフスタイルや多様な社会、サステイナブルな活動を目の当たりにしてきたので、タイからの学生として、潜在的な別府の魅力を世界に発信していきたいです。

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